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nullnull7の日記

プログラミング、写真、旅、その他日常について。

ウユニ塩湖に星空を撮りにいってきた(ウユニでの星景写真撮影マニュアル)

写真

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2014年2月20日〜3月10日まで、星空の撮影を主な目的として南米を旅して来ました。一応卒業旅行です。一番の目的はウユニ塩湖で星空の写真を撮ること。ウユニ塩湖は雨期にいくと塩湖に溜まった雨水が空を反射して、まるで空の中に立っているようになる場所として有名です。Facebooktwitterで星空の写真をアップしたところかなりの反響があったので、ブログにもアップしてみます。アップついでに、需要がありそうなウユニでの星空の写真の撮り方についても述べてみます。自分はしばらくウユニにはいけないので、これを読んだあなた。どうか良いウユニの写真を撮って来てください。それだけが私の望みです(ひぐらし風)


ウユニ塩湖は昼間の「空に中に立っているような風景」が人気ですが(参考:
美しすぎる絶景…世界最大の鏡「ウユニ塩湖」の画像 - NAVER まとめ)今回は、そのウユニ塩湖で星空の写真を撮ってきました。昼間と違って、夜に水面に反射するのは星空。その光景は宇宙にいるかのよう…なんて表現はちょっと誇張しすぎた表現だとか色々な人から聞いていましたが、最後の新月の日の星空は本当に地面の感覚がなくなるような完璧な反射でした。少なくとも自分はそう思いました。常時そう感じるわけじゃなくて、静かに足下や地平線を見ていると、たまにふっと地面の感覚がなくなる…というくらい。足下に星があるって、とても不思議な感覚でした。
この記事では星空の写真をアップしつつ、星空の撮り方の基本や、ウユニでの星空の撮り方について少し書いてみようと思います。

星空の撮り方基本

まずはウユニは関係なしに星空の撮り方の基本から(写真見に来た方は飛ばして下さい^^;)。星空を撮るにはちょっとしたコツが必要ですが、コツさえ把握しておけば必ずしも高い一眼レフでないと撮れないわけではないと思います。(ただし、きれいな写真を撮るには良いカメラが必要です。星空の写真はカメラのレンズの性能差が顕著にでます^^;)

  • 1. 三脚で固定。三脚がなかったらどこかに置いて固定すればOKですが、地面に置いたりすると以下のカメラの操作がし辛いのでかなり大変です。
  • 2. マニュアルモードで露出の設定をします。星空の写真を撮る時と他の写真で違う点は、星空はとにかく暗いということです。なので、その暗い被写体をとにかく明るく写し出す設定が必要になりますが、これをカメラに任せてオートモードでは設定できません。マニュアルモードで、絞り・シャッタースピード(SS)・ISOをできるだけ明るい設定にしてください。天の川を綺麗に写したいならf2.8・30SS・6400がベストだと思ってます。これは良いレンズ・カメラを持ってないと絶対に無理な設定なので、これにできるだけ近い設定にするようにしましょう。カメラ初心者の人はISOとかF値とか何のことかわからないと思うので、一応噛み砕いて説明します。
    • F値レンズの明るさみたいなもの。値が小さい方が明るいです。値を1区切り分大きくするごとに、明るさが1/2になります。大雑把に言うと、良いレンズほど明るいです。更にいうとF値が小さいほどよくボケます。
    • シャッタースピードシャッターを開きっぱなしにする秒数。長く開くことで、カメラがたくさんの光を取り込めることになるので、値が大きい方が明るいです。普段は1/40秒とかだと思いますが星を撮るときは10秒以上、だいたい30秒とかにします。
    • ISO:上の2つは物理的に光をどれほど取り込むかの設定ですが、これはカメラのセンサーがどれだけ光を感じるか、光の感度みたいなものです。値が大きい方が明るいです。高いほど感度が高くなり、わずかな光でも明るく写真に写し出してくれますが、高いほど画質が悪くなります。良いカメラほどISOを高くできてかつ画質が悪くなりません。(今使ってる6Dは上限ISO25600です)
  • 3. ピントを合わせます。カメラのオートフォーカスだと星空は暗すぎて光を認識できずピントが合いません。基本的にはマニュアルフォーカスで合わせることになります。マニュアルでの合わせ方は色々あるので以下に書いてみます。
    • 2.1(楽な方法) 明るい星や遠くの街の光をライブビューで拡大して、マニュアルフォーカスでピントを合わせる:自分はこれです。レンズが暗いと、ライブビューで星が見えずこの方法が使えないかもしれません。
    • 2.2(地道な方法) 適当に無限遠(レンズの∞マークがついている位置)にピントをあわせて、上の設定で写真を撮ってみて、フォーカスリングを微妙にずらして、もう一度撮ってみて…というのをピントが合うまで続けます。かなり地道な作業になります。苦労して合わせた後にピントをずらさないように気をつけましょう(テープで固定とかすると良いです)。
    • 2.3 (マニュアルフォーカスがない場合)明るい場所をみつけてオートフォーカスで合わせる:遠くの街の光とか、月の光とか、かなり明るい場所を見つけて、そこにオートフォーカスでピントを合わせます。ピントを合わせたあと、そのピントをずらさないようにしたまま、目的の方角にカメラを向けて写真を撮ります。(ピントをずらさないように固定するのが難しいかも)


以上が星空の撮り方の基本です。ウユニで星空にチャレンジする前に、近くの暗い場所とかで練習してみるのをオススメします。
ちなみに自分の機材はCanon 6D + Samyang 14mm F2.8でした。ソフトフィルターも持っていきましたが使ってません。

ウユニでの星空の撮り方

オススメの写真アングル(街灯り、星、天の川の位置などについて)

この記事のメインです!

まず場所について。自分が星を見た場所がどこなのか、正確にはわかりませんが、多分以下の位置らへんで鏡張りを楽しんでました。(たぶん、全員が皆同じ場所で見ていたと思います)
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この辺からだと、以下のような写真が撮れます。

東側:

この時期、深夜〜朝方にかけては夏の星座と夏の天の川が見えます。夏の天の川は写真で撮ると銀河感があってとても良いです。(ただし、良いカメラじゃないと写すのはキツいと思います^^;)
ただし、東側は山々が割と近くに見えてしまうアングルです。街の灯りも結構入ります。宇宙っぽい感じ(上も下も星な感じ)は一番でにくいアングルだと思います。
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また、サンライズはこの方角から見えます(西側でサンライズについて補足します)。


南側:

南半球では夜になればいつでも南天の天の川が見えます。日本から見える北天の天の川(北極星の辺り)は暗いので肉眼でも写真でもパッとしませんが、南天の天の川はかなり明るいので肉眼でも写真でも良い感じです。また、大小マゼラン星雲もあって華やかです。

21時頃の南天。天の川が地面から垂直に立ち上っていて華やかです。しかし街灯りがまだ明るくてちょっと邪魔ですね。

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旅の途中で出会って、ずっと一緒にいた二人。


3時頃。
天の川が斜めになってしまい、また大小マゼラン星雲も地平線付近で見えない(逆に言うと微妙に水面に反射してくれるのでそれはそれで美しい)ので景色としては21時頃の方が好きですが、街灯りがなくなったのでこちらの方がスッキリしています。最後の写真は、今回撮った中で一番鏡張りとしてはきれいでした。

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新婚旅行中のカップルさん。


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西側:

街の灯りがなく、水面の果ても一番遠く鏡張りが最も美しく、一番宇宙感が出るアングルなのですが、天の川がないので景色としては地味なアングルです。シルエットを良い感じに出して写真を撮ると良いと思います。

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ちなみに太陽は西に沈むので、サンセットはこの方角です。サンセットは本当に美しいです。
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次第に太陽が沈み、星が輝き始める


サンライズについて、太陽が昇るのは東側なので西は逆側になりますが、サンライズについては太陽が昇る側を撮影するより逆側の西側を撮影するのをオススメします(東側は山があるので…)。サンライズは世界が赤く赤く包まれて行く鮮やかな光景ですが、対してサンセットは世界が水色とピンク色に包まれていく、穏やかな幻想的な光景だと自分は感じました。このとき、西側の完全な鏡張りを撮ると、こんな幻想的な写真が撮れます。

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どこを歩いてるか分からない。



北側
鏡張りはそこそこ綺麗で人工光もないですが、遠くに山があり、何より北側は星が地味だったのでほぼ撮影してません。。
北側ではたまに落雷が見えて、それを上手く写したかったのですが自分の技量では無理でした^^; 誰か雷の撮り方教えて下さい。

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申し訳程度に、サンライズと薄れゆく北天の星達の写真

月について

月が出ていると星が綺麗に見えません。綺麗な星空が見たいなら月がでていない時期・時間にしましょう。月についてはこちらを参考にどうぞ(
2014年ウユニ塩湖の月の満ち欠け、月の出、月の入り | 世界一周ミルキクタベル
)。ウユニではよく「星を見るなら新月が一番!」みたいなことを言ってる方がいましたが、月がでていない時間でさえあれば新月である必要はあまりないので、新月期にウユニに行って下さい。

車の灯りについて

到着直後、また帰宅前あたりはツアーの車が行き来するのでライトの光が非常に眩しいので、星の写真を撮るのは難しいです。一時的なものなので、直後などは設定を確認したり、肉眼での星を見るなどして楽しむのをオススメします。

星空を見れる条件について

(4/6追記)
肝心の条件について補足。
ウユニで鏡張りの星空を見るには、当然ですが鏡張りが見れる条件(塩湖に水がたまっていて、かつ無風)と星を見る条件(月が出ていなくて、雲がない)の2つを満たす必要があります。
この条件を満たす日がどれだけあるのかなど、詳しくはわかりませんが、ネットや現地の情報、自分の経験を色々書いてみると

  • 3月は雨期の終わりなので鏡張りはだんだん厳しくなってくる。2月の方が鏡張り見れる可能性高いかも
  • 自分は星空を確実にみたかったので一週間くらいウユニに滞在するつもりで行きました。結果、2/25,26,27,28,3/1の5日間ウユニに滞在して(前後1日は移動のための予備日みたいな感じでした)、計5回ウユニに行き(2/26のサンセットとサンライズツアー、2/27のサンセットツアー、2/28のサンセットとサンライズツアー)、2/26のサンセット以外は全てきれいな鏡張り&星空を見れました。なので、自分の感覚としては意外と見れるなという感じなんですが、全然見れなかったという話もちらほら聞くので、こればかりは運だと思います
  • 2/26サンセットツアーでは強風で鏡張りすら見れなかったのですが、その深夜(2/27の早朝)のサンライズツアーはきれいな鏡張りが見れました。ドライバーによると日中風がでてると夜は雲がなくて風が止むそうです
    • ちなみに。この記事には詳しく書きませんでしたが、基本的にウユニ塩湖にはウユニの街から7人くらいで車をチャーターしてツアーを組んでいきます。ツアーは基本的に8時間?くらいです。サンライズツアーから22時頃帰って来てサンセットツアーに2時頃出発し、サンセットツアーから10時ごろ帰って来てその後サンライズツアーに14時頃出発…とかやってるとかなり辛いので気をつけて下さい笑

おわりに

ウユニの星空はいかがでしたでしょうか?
今回自分が撮った写真についてfbなどで反響があり、それはとても嬉しかったのですが、肉眼で見るよりもカメラで撮った方がきれいに写っている(特に星に関しては)ので、風景に期待しすぎるとちょっと裏切られてしまうかもしれません。ただし、自分は夜の鏡張りを見るツアーにいって、1時間くらいかけて車で移動して、そろそろ鏡張り見れるかもしれないよーなんて皆で言って、車の窓を開けて、上にも下にも輝く星々の中を走っているのを見た瞬間、本当に宇宙にいるみたいだ、と心から感動しました。
南米はなかなか遠いですが、時間とお金があればぜひ行ってみて下さい。

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