Into the Horizon

programming, photography, and daily log

2012PFIインターンを今更振り返る

昨年の夏にPFIさんのインターンに参加してきました。今更ですがインターンの参加記を書いてみようと思います。

きっかけ & 選考

学部4年次に研究室に入ってからPFIというヤバげな会社があると聞き、その後インターンの存在を知って、来年はここのインターン行きたい!と早くから考えていた気がします。学会etcでhillbigさんやunnnoさんに会う度に「nullnullです来年インターン行きたいですよろしくお願いします」と根回ししてました(効果があったのかは謎)(しかし学会でunnnoさんに会った時に「うちでこれやってみる?」と誘って頂いて嬉しかった)。

とはいえ、自分は大した実績もなくエンジニアとしてのスキルもまだまだ…なので猛者が集うPFIインターンに自分が行ける気はしてませんでした。しかし「とりあえずやる気アピールして応募しよう!」というノリで応募してみることに。結果、やる気アピールが功を奏したのか奇跡的に通過!インターンに参加できることになりました。
ちなみに、書類選考の後に競プロっぽいプログラミングの課題が出されたのですが、普通の解法はすぐ思いついたもののひとひねりな解法が全く思いつかず、数日かけて論文読みあさった記憶があります(しかし結局思いつかなかった & そもそもそんな解法は存在しなかった & もっと楽な良い解法があった…)


インターン前半

初日にインターン参加者(2012年は計4名)の自己紹介があったのですが、予想通りみなさん凄い人達で(プロコンで世界大会…?ロボコンのガチ勢…?バイオやらなんやら何でもできる系の人…?なんだこれは…)非常に焦ったのを覚えてます。あと名前だけ知ってるような方々が普通にオフィス内で仕事している風景に、本当にPFIに来たんだなあと実感しました。

インターンのテーマですが、去年はインターン生でグループを作ってみんなで1つのことをやる…なんてこともしていたようですが、今年は個人個人でテーマを決めてやりました。僕は研究室でやってるテーマの1つである、数量表現関係のライブラリを作るという目標と、外部に積極的に出向いてそこで何か面白い事をやる(?)というテーマに決まりました。そしてインターン2日目にして外部の企業さんとのミーティングに連れて行かれました。なんというか大変焦りました*1PFIインターンは、面白そうなことだったらなんでもやらせてくれる、という印象です。

ライブラリ作成については、骨子は出来上がっていた(既に個人では公開していたライブラリを、PFIの製品に組み込めるようにもっとしっかりコーディングするだけ)ので、ちょっとコードを書いてはレビューしてもらって…の繰り返しでした。お恥ずかしながら自分はコーディング規則とかぐちゃぐちゃな人だったので、ここで丁寧にレビューして頂いた経験は本当に役立ちました。あとgitとかwafとかgtestとかちゃんと使うのも始めてだったので、とても良い経験になりました。メンターの方にはもう頭が上がりません。ありがとうございます!
ライブラリ作成は実質2,3週間で終わっていましたが、外部の企業さんから貰う予定&分析する予定だったデータが到着せず、8月の終わり頃はgdgdと細かい点をリファクタリングしたり、本を読んで勉強したりする時間が長かったです。勉強できたのは良かったですが、ここで勢いが落ちたのが個人的には反省点でした…(しょうがないですが)。

ということで中間報告。様子はこちらから。
http://www.ustream.tv/recorded/25218614


インターン後半

データが到着したので本格的に分析を初めました。面白いテーマを設定して色々やっていた…のですが、途中でこれ以上このテーマを続けるのは厳しそう……(ヽ'ω`) と感じたため、他のテーマを頂くことにしました。iprosさんという製造業向けのECサイトを展開している企業さんから頂いたデータで、属性抽出(例えば、ネジについて書いてある商品説明分から「半径:3cm」のような「属性」を抽出すること)を行おうというテーマです。これも結構厳しめなテーマでしたが、後半戦はひたすらにこれに取り組みました。

しかし如何せん時間が足りなかった…(テーマ決定から実質2週間しかなかった)。ため、愚直にやるべきことをやって、データを分析して終わり、というレベルで終わってしまいました。もっと腰を据えて取り組んでみたいテーマでした。残念…。しかし短い間になんとかしようとひたすらもがいたので、色々と勉強になることは多かったです。例えば某メンターさんの口癖である「まず可視化」「迷ったら可視化」「何度でも可視化」「可視化はモテる」「俺が可視化だ」(※誇張を含む)は今でもよく心に残っています。ここでの経験は後の研究生活にかなり生きたなあ、と感じます。おかげさまで(これは誇張じゃないです)修士1年の終わりには言語処理のトップカンファレンスであるACLにも通せました!僕がインターンに求めていたのは刺激と成長でしたが、それらを十二分に満たしてくれた本当に良いインターンでした。

そして最終報告の様子はこちら。
http://www.ustream.tv/recorded/25760407


インターン総括(成果的な面で)

  • フィードバックで褒められたのは「お客様とのインタラクションが優れている」「発表が上手い」という点でした。この辺は自分なんかが選考を通過できた理由としても聞いていました。自分としても(他の面でインターン生に勝てない分)自分の長所をしっかり発揮しよう!とは結構思っていたので、最終的に評価して頂けて嬉しかったです
  • 結局2ヶ月で3つのテーマを掛け持ちするという事態になりましたが、それぞれでそれなりに成果を残せた事も評価して頂けました。
  • 駄目だった点としては、やはり色んな面で知識不足を感じました。例えば後半戦ではデータの可視化が重要だったのですが、html周りの知識に疎くて作業が遅かったり…などなど。日頃からもっと色んな知識を身につけるといいよ、というアドバイスを頂きました。
  • もう1つ駄目だった点としては、当たり前のことを当たり前に分析できたのは良いが、それ以上の伸び(人を驚かせるような手法や結果)はなかったね、という話でした。その通りなのでとても悔しいです

インターン総括(生活的な面で)

  • 社内の雰囲気は本当に大学の研究室そのままという感じで、非常にやりやすかったです。仕事中なのに笑い話してる、と思ったら急に真面目な話が始まったり。みなさん生き生きしているなと感じました
  • 週に何回かあるtech talkやPFIセミナーも刺激的でとても楽しかったです。
  • 学生にここまでしていいのか…と思うくらい、いいマンション(地方組のみ)にいいお給料を手配して頂けます。本当にありがとうございました。
  • レッドブルを毎日飲んでいたせいで、インターン以降も研究室でも箱買いするようになりました。セブでも買ってます(現在)。
  • インターン中は毎朝、会社側の上島珈琲にいって1時間ほど作業してから出社するというのが日課でした。おかげで上島珈琲が好きになりました。みなさまも是非!


こんなところでしょうか。
PFIインターンは「将来こんな人達と一緒に仕事をしたい!」と強く感じさせられたインターンでした。応募迷っている方がいたら是非応募するのをオススメします!
特に東北大の方は、東北大枠がここ数年用意されているので(?)、東京にいって良い刺激を受けてくるといいのではないかと思います。

*1:焦りすぎて帰りにメンターのslaさんとはぐれて迷子になり失踪扱いになった